「swallowtail」 〜自由と拘束〜

短命な花の様に
刹那の夢 咲かせて

黒い羽は闇に溶けて
帰らない日々を想う

黒衣を纏う その身体は
銀色の鎖に囚われ

愛さえも 救えぬ属性
届かない紺碧の空

I looked up into the sky...
私を喰らえばいい
闇さえも寄せ付けぬBLUEの下で

the sky doesn't know my name...
貴方の牙に堕ちる
そんな日はもう来ないのでしょう?

拘束の聖域にて自由を知る
時すでに遅くとも
空虚な意識は青に抱かれる。

‘故に私はこの惨状の領域を聖域と呼ぶ”





まだ空が闇に染まる前でした。
まだ空が理性を奪う前でした。
その煌びやかな領域は恍惚に溢れ、
私は囚われたいと願いました。

‘漆黒の羽を持つマゾヒストは想う”

主の居ない聖域は、時が止まっているかの様、
ただ風が吹けば微かに揺れる。

身動きの出来ない私は、ただ待つのでしょう。
帰らぬ事と知りながら、ただ待つのでしょう。

風化の法則には逆らう術などなくて、
ただ時に身を委ねる事でしょう。

青い空に抱かれていた頃、
‘自由”など感じる事がなかった。

自由とは‘拘束”の果てにこそ在るべきモノで、
無知な私は存在に気付かず、ただ、憧れていたのでした。

崩壊もせずに揺れる聖域にて、
途切れる刹那…

その刹那に、
初めて私は‘自由”と云うモノを感じたのです。





 
 蜘蛛の巣の写真 = From‘KUROA

 詩 「swallowtail」 & 写真加工 = From‘cuts” 

今回はお友達のKUROAさんから頂いた写真を、cutsが加工して掲載させていただきました。


 
‘自由の定義”については人それぞれ… あなたにとっての‘自由”とは何ですか?
それは必ずしも喜ばしい事ばかりではないと… cutsは思うのです。。。


[cutsの感じる自由について]

自由とは体では感じられない、‘魂”‘精神”の開放だと思っています。
つまり、肉体が存在する限り、真の自由とは得る事が出来ないモノ。
肉体そのものが呪縛… 性別や体格などで型にはめられてしまうモノ。
死と生は表裏一体、しかしながら‘死”こそが自由への扉なのかもしれない。
 
「ここで大事なこと」
‘生きる”とは、自由への準備期間であって、
苦や楽を感じ取り「生を真っ当する事」が一番大事なのではないか?
つまり‘楽”だけではダメ。 ‘苦”ばかりもダメ。 ましてや‘生”の放棄は後の‘自由”を放棄する事になるのではないか?
‘喜怒哀楽”を貪る事こそ、現世と云う名の混沌で与えられた使命なのでは?

と、小難しい話をしてしまいましたが、
短く言うと、「ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ」です。

誤解のないように言っておきますが、僕は宗教活動家ではありません。。。
くれぐれも誤解のないように…(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン